言葉の番人が見過ごさない!厳選340語。漢字・慣用句・四字熟語から文章添削まで、正しい「読み方」「書き方」「使い方」を仕事にも活かす!
「まえがき」から一部抜粋
言葉は時代とともに変化する。本来の意味や使い方から外れたものが定着すると、それは新しい概念を持った言葉となる。平安時代の言葉が、意味を変えて現代に生き残っている例は多々ある。一方、明治時代の文学はすでに古典の仲間入りをしている。我々はそんな時代を生きている。
「汚名挽回」は「汚名返上」と「名誉挽回」が混同され、定着しつつある言葉だ。辞書や解説書などには「汚名を返上して、…
作文、リポート、報告書、ブログ、どんな文章も簡単に書ける!短くしか書けない人の文章術。
「はじめに」から一部抜粋
本書は主に、「読み手に伝えたいことを、どう書けばいいのかわからない」「文章を書き進める方法がわからない」「何かを書けと言われても、そもそも書くべきことが見つからない」という皆さんを対象に書き下ろしたものです。
学校での作文・リポート、就職時のエントリーシート、会社での企画書や報告書など、文章を書かなければならない機会は想像以上に多いものです。さらに、自分史を書きたいと思っている方もいらっしゃるでしょう。
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ひとつ上いく漢字入門 落語で100話。
「おわりに」から一部抜粋
8月、肌を焦がす眩(まばゆ)い太陽の下、山や海に遊び、見知らぬ町を旅し、僕たちはわずかばかりの休暇を楽しみ、夏の思い出をつくる。しかし、と思うのだ。6日・広島原爆忌、9日・長崎原爆忌、12日・日航機墜落事故、15日・終戦記念日、そしてお盆。光が強ければ強いほど、その対極にある世界は、姿を鮮明にするということなのか。8月はまた、死者と向き合うときでもある。そして今年……。
3月11日に発生した東日本大震災は、想定外の津波被害と原発事故を引き起こし、戦後日本が築いてきたはずの「安全…
漢字のウンチク落語で100話。読んで笑って漢字がわかる。
「はじめに」から一部抜粋
夏空にモクモクそびえ立つ入道雲、耳の中で花火が炸裂したようにジリジリと蝉が鳴き交う裏山。僕はランニングに半ズボン、ゴムサンダル姿で、虫取り網を持って裏山探検に出かけた。頭のてっぺんから汗を流し、あちこち蚊に食われ、蝉におしっこをかけられ、オオカマキリに睨み付けられ、長いアリの行列に見とれていた。
いつの間にか辺りは暗くなり、昼間あれほどたくましく思えた木々が、黒服の魔術師に姿を変えていた。僕は急に心細くなり、半べそをかきながら、それでも虫取り網…