マジ文ラボへようこそIntroduction

「言葉は、共有する記憶を表わす記号なのです」 アルゼンチンの詩人・作家であるホルヘ・ルイス・ボルヘスのことばです。

 僕たちはことばで何かを表現しようとするとき、「表現しようとするもの」をまず頭の中でイメージします。それはモヤモヤして形になっていなかったり、遠くに置き忘れてしまった何かのようであったりします。それを探っていく先にポツリとことばがこぼれてくるのではないかな、と思うのです。少し恰好をつけて言うと、「掘り起こされていないことばの記憶を探る旅」と言えるかもしれません。その旅の記録が文章です。記憶は必ずしも過去のなか(history)に収まっているものではなく、むしろ、未来のあるべき姿(story)のなかに横たわっているのではないか、と思うのです。

 たとえば、就職活動のときに書くエントリーシート(ES)は、それまでの学生生活でやってきたこと(history)を書くというより、むしろ目指す企業において自らがあるべき姿(story)を思い描いて、学生時代のいまを記していく作業になるばずです。これまでの自分はこうだったからというhistoryからstoryをつくるのではなく、これから先の自分はこうありたいというstoryのなかにこそhistoryが含まれているはずです。記憶はstoryのなかに眠っています。眠りをそっとほどいたときに、ことばが意味を持って立ち上がり、文章が生まれます。まさに、ことばが未来をつくるのです。

 「マジ文章書けないんだけど」(大和書房)という本を出版してから、「すっきりと解りやすい文章が書きたい」「文章が上手くなりたいというより、そもそも何を書いていいのか解らない」という声が多く寄せられるようになりました。もともと文章を書くというのは楽しい表現手段のはずなのに、僕たちはとかく難しく難しく考えがちです。

 そこで、「マジ文ラボ」というサイトを立ち上げることにしました。肩の力を抜いて、「難しいことをよりわかりやすく、わかりやすいことをより楽しく」語る広場をつくろうと思ったのです。この広場でたくさんの人と交流して、思いっきり遊びたいと思います。そうすれば、ことばや文章に対して構えることなく、もっと自由で楽しい表現手段を手に入れることができるのではないでしょうか。こうした遊びのなかにこそ「掘り起こされていないことばの記憶を探る旅」の出発点があると思うのです。

 就活から終活まで、人生の節目節目で自らに向き合わなくてはならない場面があります。ビジョンクリエイターとして、ことばを通して未来を形づくるお手伝いをしたいと思います。「マジ文ラボ」には「マジ文Café」も併設して、ことばや文章に関するあれこれも書いていきます。どうぞ、気軽にお立ち寄りください。

ことばが未来をつくる
ビジョンクリエーター

マジ文ラボ主宰President

前田 安正(まえだ やすまさ)

【プロフィール】

早稲田大学卒業、1982年朝日新聞社入社
東京・校閲部、整理部、名古屋・編集センター長補佐、東京・校閲部長代理、大阪・校閲マネジャー、用語幹事、東京・校閲センター長、編集担当補佐兼経営企画担当補佐を経て、
2016年朝日新聞メディアプロダクション校閲事業部長
「文章の書き方・伝え方」「文章の直し方」「校閲の仕方」について、企業の広報研修などに出講
漢検のホームページ「漢字カフェ」にコラム執筆
カルチャーセンターやエクステンションセンターなどで「文章・エッセイの書き方」講座も担当

【主な執筆記事】

●アエラ・亜江良十三シリーズ
1989年9月 「天安門事件で開いた槿花一朝」
1990年1月 「バングラデシュの農民を宮沢賢治が見たら」
●英文総合誌ジャパン・クオータリー
1993年10~12月号 「ザ・ニュースペーパー、政治を笑いで撃つ」
●朝日新聞
2005年1月 アジア企画連載「漢字圏」
2005年6月 特集「常用漢字 揺らぐ基準」
2007年4月~10年3月 コラム「漢字んな話」
2010年5~12月 常用漢字改定特集、連載「漢字とつきあう」など
2013年4月~2016年3月 コラム「漢話字典」
●日本語学
2011年10月号特集 字源研究の現在「民間で信じられる字源の虚説」
2017年1月号特集 大和言葉の再認識「わかりやすい記事を書くために~朝日新聞に見る漢語と大和言葉」

【主な講演・講座】

  • 2010年10月特別区職員研修「広報と編集 文章の直し方」(以後毎年)
  • 10月 若手広報担当の会「校閲とわかりやすい文章」
  • 10月 内閣府障害者制度改革推進会議「障害の表記について」
  • 2011年2月 中央区生涯学習講座「新聞と校閲」
  • 2012年5月 ふれあい塾あびこ講演「漢字の成り立ちについて」
  • 2012年9月朝日カルチャーセンター立川教室講座「声に出して書くエッセイ」
  • 2012年10月 IIJ研修「広報の作り方、文章の直し方」
  • 2013年12月 聖徳大学教養講座「新聞とことば」
  • 2014年9月経団連セミナー研修「広報・文章の直し方」(以後毎年、年2回)
  • 2015年1~4月 早稲田大学就職支援連続講義「ESの書き方」
  • 2015年12月 杉並区中学校PTA協議会研修「広報の作り方」
  • 2017年3月 MTJAPAN広報研修「文章の直し方」
  • 4月 日本地形学連合シンポ「社会と地形学のコミュニケーション」パネリスト
  • 7月 三菱UFJリサーチ&コンサルティング研修「不特定多数に向けた文章の書き方」
  • 8月 オンライン学習サイトSchoo講座「マジ文章書けないんだけど」
  • 9月27日 特別区職員研修「広報と編集 文章の直し方」
  • 10月5日 IT・ベンチャー系企業・広報たん勉強会研修「マジ文章書けるようになりましょう」
  • 10月6日 朝日カルチャーセンター千葉講演「3行しか書けない人のための文章教室」
  • 10月14日 朝日カルチャーセンター立川講演「3行しか書けない人のための文章教室」
  • 10月21日 ~2018年2月17日の第3土曜、オンライン学習サイトSchoo講座「マジ文章書けないんだけど」
  • 10月24日 世田谷区あんしんすこやかセンター職員研修「わかりやすく伝える文章 魅力的な広報をつくるために」
  • 11月11日 朝日カルチャーセンター横浜講演「3行しか書けない人のための文章教室」
  • 11月12日 日本漢字検定協会・東アジアにおける漢字の歩み展「アジアの漢字NOW」パネリスト
  • 11月26日 朝日カルチャーセンター中之島講演「3行しか書けない人のための文章教室」
  • 12月4日 早稲田大学生協主催講演「わかりやすく読みやすい文章を書くコツ」
  • 12月6日 ホリスティックガーデン講演「マジ文章書けないんだけど」
  • 2018年1月15日~2月19日毎週月曜 早稲田エクステンションセンター講座「一生ものの文章術」
  • 1月24日 経団連セミナー研修「読み手に伝わる文章の直し方」

【主な著作】

  • 「漢字んな話」(三省堂:2010年1月)
  • 「漢字んな話2」(三省堂:2012年2月)
  • 「きっちり!恥ずかしくない!文章が書ける」(すばる舎:2013年5月)
  • 「間違いやすい日本語」(すばる舎:2014年3月)
  • 「しっかり!まとまった!文章を書く」(すばる舎:2015年6月)
  • 「正しい日本語の練習」(PHP研究所:2015年9月/監修)
  • 「マジ文章書けないんだけど」(大和書房:2017年4月)
  • 「3行しか書けない人のための文章教室」(朝日新聞出版:2017年6月)

著作紹介Works

マジ文章書けないんだけど~朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術~

マジ文章書けないんだけど

どんな場面でも使える一生モノの文章力が身につく!

「まえがき」

 胸を張って、文章を書くのが得意だと言える人は、ほとんどいないのではないでしょうか。少なくともこの本を手に取ったあなたは、文章を書くことに対してわずかながら苦手意識を持っているのだと思います。  この本は、そういう皆さんに向けて書いたものです。メール、手紙、稟議書(りんぎしょ)、企画書…社会に出ると、想像以上に文章に関わる機会が増えます。「いまはパワーポイントで説明すればいいんだから、文章なんて書けなくても大丈夫だ」という声もあるでしょう。しかし、そのパワーポイント…

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