ことばのたまゆら24. 「場って何だろう」
ビジネスのスタートアップ会議などを聞いていると、よく「場づくり」ということばが出てくる。何となくわかる気がするのだけれど、どこか曖昧なことばだ。僕も「マジ文ラボ」の枕に「ことばの場」を付けたのだけれど、実はその意味すると
前田安正オフィシャルサイト|文章コンサルティングファーム 未來交創
「ことば」の記事一覧
ビジネスのスタートアップ会議などを聞いていると、よく「場づくり」ということばが出てくる。何となくわかる気がするのだけれど、どこか曖昧なことばだ。僕も「マジ文ラボ」の枕に「ことばの場」を付けたのだけれど、実はその意味すると
何となくいい感じ風に、無造作にことばを発してしまうことがある。しかし、一旦立ち止まってそのことばが持つ意味を考えてみることも必要なのではないだろうか。「奥が深いですね」という返しも、そこで終わってしまっては、先に進まない
SDGsということばが生まれて、なぜかこれからの環境・経済・貧困・格差など、地球上のすべてがうまくいきそうな感覚を覚える。果たして、そうなんだろうか。世界の動きをみていると、そう簡単ではなさそうだ。「100年先のことより
レモンスカッシュ、レモンサワーなどの飲み物が代表するように、レモンは初夏のイメージが強いのですが、実は冬の果物なのです。俳句の季語も晩秋です。スーパーなどでは一年中並んでいるので、果物としてお季節感はなくなりつつあります
カタカナというのは、不思議だ。通常、漢字や平仮名で書かれるものをカタカナに書きかえると、それまでにはない抽象概念や象徴性を生み出すことがある。日本の自治体でカタカナ表記をするものは現在、北海道のニセコ町と山梨県の南アルプ
かつてデザインということばの意味する日本語は、意匠、設計、図案だった。ファッションや商業美術など、限られた世界でしか使われなかった。ところが、1998年頃から違う概念を持って使われるようになったように思う。それは新しい概
美しいバラにはトゲがあるように、香りのいいジャスミンにもそれにそぐわない匂い成分あ含まれていた! 加齢臭第2段。体臭は個性と捉えれば、消し去るだけが能じゃないかも。甘いお汁粉に塩をいれてうまみを増す工夫が、昔からあったじ
加齢臭=中年オヤジのにおい、ではなかった! 男女とも40歳を過ぎると、ホルモンなどの変化で体臭も加齢するのだ。それじゃ、なぜ加齢臭がオヤジくさいと同義のように言われるようになったのだろう。ここに昭和のオヤジの生態が深く関
その世界、その仲間のなかではごく自然に使われている業界用語。ところが、それを外部から眺めると、何だか少し風変わりな姿に見えてくることがある。ある種の優位意識とか、ある種の特別感を外に誇示しているかのような。悪気はないにし
田中朗さんは、戦後のシャンソン史の語り部とも言えます。足し算ではなく、引き算によって形成される繊細な歌。弾き語りのピアノも同様、無駄な音を出さない。いわゆるシャンソンを聞き慣れた人にも驚きの世界が展開されます。詩に対する