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ほめ本

「ほめる」とは、相手に対する「評価」ではなく「敬意」である。

「まえがき」から抜粋

日本語には敬語がある。相手に対する敬意を、上下関係を軸に表すものだ。自らを低めたり、相手を高めたりしながらその場その場の立ち位置を変えていく。
相手に対して敬意を払うことは重要だ。謙譲の美徳ということばが示すように、自らを押し出しすぎない姿勢にも独特の美学があり、僕は嫌いではない。しかし、いまは民主主義の時代であり、グローバルな時代だ。そこに上下関係を基本とする旧来型の敬語をそのまま当てはめても、どこかギクシャクした感じにもなる。