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マジ文章書けないんだけど~朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術~

どんな場面でも使える一生モノの文章力が身につく!

「まえがき」

 胸を張って、文章を書くのが得意だと言える人は、ほとんどいないのではないでしょうか。少なくともこの本を手に取ったあなたは、文章を書くことに対してわずかながら苦手意識を持っているのだと思います。  この本は、そういう皆さんに向けて書いたものです。メール、手紙、稟議書(りんぎしょ)、企画書…社会に出ると、想像以上に文章に関わる機会が増えます。「いまはパワーポイントで説明すればいいんだから、文章なんて書けなくても大丈夫だ」という声もあるでしょう。しかし、そのパワーポイントもどういうストーリーで作るのかによって、説得力に大きな差が生まれます。そのストーリー作りこそが文章力です。  特に就職活動を目の前に控えた大学生は、エントリーシート(ES)をいかに書くかが、その先にある世界に踏み出せるかどうかの一里塚でもあります。
 この本は、大学3~4年生から社会人になって文章を書くことに戸惑いを感じている方に焦点を絞った文章本です。ストーリー仕立てになっていて、ある謎のおじさんと就活を目の前にしてESが書けずに焦っている大学生・浅嶋すずとの掛け合いで文章講座が進みます。文章を書く力を得るに従って、人生の道が大きく広がっていく…。そんなストーリーを通じて、文章の書き方を伝えていこうと思うのです。
 見ための軽さに比べて、内容は意外に濃いはずです。簡単な文の構造を知ることから始め、最後にはわかりやすい文章が書けるように構成されています。これは本として読みながら、ノートのように書き込んで使えるようになっています。ボロボロになるまで、使い込んでください。ここには、あなたの将来の扉を開くカギが隠されています。
 さあ、手に取ってページを開いてください。

2017年春 佳き日に

2019年・台湾で翻訳出版

各業界の著名人が絶賛

●元国立国語研究所所長・甲斐睦朗氏

文章が書けることは、自己実現の道である。35年間の著者の新聞校閲の蘊蓄をわかりやすく開陳。激賞! 就活の大学生に推挙したい。

●早稲田大学教授・笹原宏之氏

言いたいことがあるのに、書くと何か伝わらない。ならばこの本を開きましょう。読みやすく、きちんとした文章がきっと身につきます。

●事業構想大学院大学学長/宣伝会議取締役・田中里沙氏

TPO(時と所と場合)が複雑に絡み合う現代において、文章の専門家から学ぶ言葉選びと表現力は、自らの未来を拓く力になる。

●ハーバード大学医学部客員教授/パリ大学医学部客員教授/医学博士 ・根来秀行氏

専門用語を易しい言葉に言い換えるのは難しい。本書は、難しいことを分かりやすい文章で伝えたい人に、最適の書である。

●事業構想大学院大学教授・江端浩人氏

AIが発達しても、思考は人間の言葉で生み出される。謎のおじさんは、文章を通じて思考方法を伝授しているに違いない。社会人にも読んでほしい一冊。

●三省堂辞書編集者・奥川健太郎氏

「過去の話でも現在形を交えるとライブ感が出る」など、実践的なノウハウが満載! 文章力を磨きたいすべての方におすすめです。

●読売新聞東京本社紙面審査委員会企画委員・関根健一氏

文章を書く力を身に着けて、人生の道を切り開いて行け! 謎のおじさんのメッセージにちょっと感動してしまいました。